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会長就任のご挨拶

 2019年4月から会長を務めさせていただくことになりました花岡秀です。 
 日本ウィリアム・フォークナー協会も、2017年には第20回の記念大会を鹿児島大学で開催し、2018年には創立20周年を祝う全国大会を龍谷大学で開催しました。鹿児島では、個人研究発表と二つのシンポジウムに加え、事務局のご尽力で過去の大会ポスターと協会誌『フォークナー』のバックナンバーが展示され、協会のこれまでの歩みを目の当たりにして、あらためて過ぎ去った時間の重さを感じた次第でした。京都の龍谷大学では、フォークナー協会としては新たな企画として「ケイト・ショパンと南部」と題されたシンポジウムが開かれましたが、それに先立ちなされた、創立20周年を記念しての平石貴樹会長の「フォークナー協会の20年を振り返って――若い皆さんにむけて」と題された講演は、協会の未来に向けての希望の表明として拝聴できました。
 鹿児島での第20回の記念すべき全国大会は、いわば会員の皆さま、事務局、編集室、資料室を中心とした歴代の役員の方々で切り拓いてきたフォークナー協会の来し方を辿り、その苦労と成果を再認識する貴重な機会となりました。一方、京都での創立20周年を祝う全国大会は、これからのフォークナー協会の未来に想いを馳せる集いとなりました。日本アメリカ文学会全国大会とは別日程での協会独自開催、フォークナー以外の南部作家にも研究領域を広げたシンポジウムの開催は、昨今の大学における文学研究をめぐる状況の厳しさ、学会活動の難しさに何とか対処しようという、今後に向けた試みとなりました。
 過去から未来への、まさに分岐点となるようなこの時期、微力ではありますが、この協会が少しでも多くの方々と文学を共有できる豊かな場となりますよう尽力させていただく所存です。どうぞよろしくお願いいたします。

2018年12月20日

日本ウィリアム・フォークナー協会 次期会長
花岡秀